テレビで「お約束」としてくり返される「罰ゲーム」は見ていられない。これから少しずつでもチャレンジしていきたい。
ネットで「罰ゲーム」を検索しても、あまり出てこないし、批判的なものも見つからない。ネット百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には「罰ゲーム」の項目があって、「いろいろなゲームにおいて不本意な成績を取ってしまった参加者に対して、主催者や他の参加者から課されるペナルティ的な意味合いを持ったゲーム」と定義されている。
さらに「罰ゲームの対象者が滑稽な行動をさせられたり、苦役を課せられたりするケースが多く、その様子が他の参加者の娯楽となる」と説明され、「いじめなどの温床となる」「テレビの罰ゲームの真似をした子供がしばしば怪我をしたりする」から、テレビ番組の罰ゲームを真似しないようにと、警告している。
さらに、本当に危険な罰ゲームに対しては「絶対に真似しないで下さい」という警告を表すテロップが流されることが多い、と書いてあるが最近は見ることが少ない。また、そのテロップの効果も疑わしい。 もともとあった余興のような軽い「罰ゲーム」をきつく苦しいものにして、テレビで一般的にしたのは、日本テレビ系の「アメリカ横断ウルトラクイズ」だという指摘もあった。
さらに検索を進めると、とあるブログでテレビ制作マンが「罰ゲーム」の裏側を明かしている。「テレビの歴史と共にどんどんエスカレートして」いる罰ゲームに対して、タレントにケガをさせないよう裏で配慮をしている、とのこと。
具体的には「それほど熱くなかったり、辛くなかったり、痛くなかったり」するそうで、「ウデ毛ガムテープはがし」のガムテープや「顔面洗濯バサミ」の洗濯バサミは、痛くないよう特製のものを使っているそうで、ガムテープはいとも簡単にはがれ、洗濯バサミは挟んでも全然痛くないと、その写真まで出ている。
それをタレントの演技力によって「リアリティあふれるリアクション」をして、「芸で我々を楽しませてくれるわけです」と終わっている。 しかし、見ている側はそんなことは知らない。こんな「裏側」を書かれても「免罪」にはならない。私の知り合いの大学生たちに聞くと、飲み会での「罰ゲーム」はもはや定番化しているとか。ゲーム内容も過激化していて、人の苦痛を酒のさかなにするのが当然になっている。
それにしても、「罰ゲーム」批判は少ない。