目からウロコのラクラク英語術
 
 
東大入試問題を中学英語で読む その1「文中の動詞を探そう!」
2004年度文科前期の問題から長文読解問題の抜粋です。難しい単語には訳を付ました。「伊藤式英語学習法」の「ポン・ポン・ポン」のリズムを使って、読んでいきましょう。まずは文全体のかなめになる動詞を探します。“ポン・ポン・ポン”

下線部を和訳せよ 2004年度 東大 文科前期 4-(B)-(1)

Why is the Mona Lisa the best-known painting in the entire world? A simple glimpse at even some of her features -- her silhouette, her eyes, perhaps just her hands -- brings instant recognition even to those who have no taste or passion for painting. Its commercial use in advertising far exceeds that of any other work of art. (以下略)

glimpse=見ること silhouette=輪郭 recognition=認識

 まず、英文中にある動詞を見つけましょう。どんな文を読むときでも要の意味を持ち、要の位置にある「動詞」のチッェクが最優先です。

 “brings” と“have” のふたつですね。英語には「ひとつの文に動詞はひとつ」という原則があります。ふたつの動詞があるということは、主語(S)と動詞(V)の組み合わせがふたつあり、それが接続詞でつながれているということになります。

 しかし、接続詞らしきものは見当たりません。そんなときは、疑問詞を疑います。「疑問詞は〈関係詞〉などに変身して接続の役割も果たす」ことがあるのです。先ほど出てきた「ひとつの文に動詞はひとつ」もそうですが、こういう原則はあまり多くありません。中学で登場することばかりです。私の著書を参考にして下さい。

 本題にもどります。文中にある“who” があやしいとにらみます。“who” はそのまま主語にもなれて、前に“those” という名詞がありますから、“who have”以下が“those” を説明していると考えられます。

 ですから、文全体のかなめの動詞は、“brings”に決まりました。

 

Why is the Mona Lisa the best-known painting in the entire world? A simple glimpse at even some of her features -- her silhouette, her eyes, perhaps just her hands -- brings instant recognition even to those who have no taste or passion for painting. Its commercial use in advertising far exceeds that of any other work of art.

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